イルカ介在療法 (dolphin assisted therapy)

JDATが考えるイルカ介在療法とは

イルカ介在療法(Dolphin Assisted Therapy)は動物介在療法の一種であり、人の様々な障害や疾病に対する治療を目的とするものでなく、発達支援、心身機能の改善、QOL(生活の質)の向上、あるいは健康の増進を目的とします。

自閉症などの発達障害の場合、障害そのものが完全に治癒するというものではないため、生涯にわたる発達支援が必要で、そうした子どもの発達支援プログラムのひとつとして考えています。発達支援プログラムのなかでは近年注目されている余暇支援プログラムとして位置づけることができます。子どもの発達支援プログラムごとで異なりますが、主として、イルカと関わることにより「チャレンジする意欲」を湧き起こさせ、「達成感」を味わうこと、学習やコミュニケーションの意欲を高めること等が目標と考えられています。

イルカ介在療法は、今現在自閉症を中心とする発達障害への適応の為の研究が行われ始めておりますが、それ以外にも、不登校などの心的障害の改善、身体的機能障害などへのリハビリテーション医療、重度小児病、末期がん患者などへの緩和ケアなど、様々な応用が今後期待され、本協会でもそれらについても取り組んで行きたいと考えております。

本イルカ介在療法では、自閉症を中心とした発達障害児の為の活動を実施いたします。セラピスト、イルカ介在スタッフと参加者本人が一緒に、発達支援プログラムのなかでの位置づけをした上で、イルカと触れ合います。参加前に事前調査、事前面談を行い、参加者本人に合わせた目標を設定しそれに向かって支援活動を行います。
このプログラムについては、主治医や発達支援の専門家の先生方と継続的な発達支援に取り組んでいる場合、参加についての了承を得るようにして下さい。また、このプログラム中の事故等については、原則的に、参加者自身の傷害保険で対応いただく形になりますので、健康状態などについて、十分に留意された上でご参加ください。

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